姿勢の重要性について
2015/04/21
――爽快通信2月号より「姿勢の重要性について」の記事をご紹介します。――
頚椎の前方平行移動は頭部前方姿勢ともいいます。
これは世界的に最も一般的に見られる人体構造の姿勢の歪みで、ほとんど全ての成人に加齢とともに現れます。
簡単にいうと、アゴが前に出た姿勢です。
この姿勢ですと、肺活量に影響したり、頚椎の回旋や伸展を制限する他、正常な肩の動きを制限してしまいます。五十肩、肩こり、首痛、全身の疲れ等、様々な症状を誘発します。
実際にどれ程影響が出るか、実験してみましょう。
① 呼吸のテスト
両足を肩幅に開いて立ち、自分の顎の先に電車の線路が伸びているようなイメージで、前方の線路に自分の顎を乗せるような気持ちで、できるだけ前に顎を突き出します(以下A姿勢)。
その姿勢で呼吸をしてみます。すると、浅い呼吸しかできません。
A B
次に、耳が肩の中央の位置にくるように頭部を移動させます。アゴを引いた状態です(以下B姿勢)。
この姿勢で、呼吸をしてみます。すると、今度はさっきよりも深い呼吸が出来ます。
② 首の回旋のテスト
B姿勢ですと十分振り向けます。↑
③ 首の伸展テスト
B姿勢ですと十分上に顔を向けられます。↑
④ 肩の外転テスト
↓A姿勢では両腕を上に挙げようとしても肩の高さ以上挙がりません。
A A
これほどにも、姿勢は身体に大きな影響を及ぼします。
ですから、これからは少し意識して姿勢を整えるようにしてみてください。
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