痛みの原因-骨膜の歪み
2015/06/16
骨膜とは
骨膜は骨を包む2重の強い結合組織性の重要な膜で、線維層と骨形成層から構成されています。
骨膜の機能
シャーピー線維(Sharpey)という膠原線維束を侵入させて骨と結合する一方、骨に付着する腱や靭帯の線維は骨膜に放散して一部は骨に侵入することにより骨膜は筋と骨の結合の媒介をしています。
そしてこの骨膜は血管と知覚神経に富み、胎生期から成年期に至る骨の成長期には骨形成層にある骨原生細胞が骨芽細胞に分化し、骨の表面に骨質を新生して骨の太さの成長を営んでいます。骨の成長が止むと多数の細血管を骨質の中に送り込んで、その栄養を助けます。
しかし成人してからでも、骨折や手術で骨が損傷を受けたときは、骨膜は再び造骨機能を取り戻し、骨の新生・修復を行います。
骨膜の歪みの原因と痛み
慢性的な筋肉疲労による筋肉のこりや緊張、骨格の歪み、急激な衝撃、可動域の限界を越えた関節への負担、筋膜の歪み等が原因で筋肉と骨をつないでいる腱や骨と骨をつないでいる靭帯が骨膜を外側へ牽引して歪ませます。
この状態(図B)になると安静にしていても痛みを感じることがありますが
身体の関節を動かすとかなりの痛みを感じます。
そしてこの状態がより悪化しますと、図Cのように骨自体も変形して歪んで来ます。
骨膜の歪みの矯正
当院では骨膜の歪みを「筋(すじ)入れ」という技法により、矯正し、正します。正常な場合には施術しても無痛ですが、歪みのある場合には、かなりの痛みを感じます。しかし骨格矯正をしても、筋肉をゆるめても、筋膜矯正をしても取れない痛みには、効果を十分に発揮する特殊な技法です。
施術後は患部を温めないようにして下さい。また熱っぽくうずく時は、氷などで冷やすようにして下さい。
施術後数日間は施術した患部に打撲したような痛みが残る場合がありますが、改善していく経過の反応ですので、心配は無用です。
関連記事
-
足圧整体 しあわせになる足法
とても良い本が出版されましたのでご紹介します! 「足圧整体 しあわせになる足法」 …
続きを読む
-
健康管理(予防)の為の整体
整体には三つの目的があります。 1 現在ある痛みや不快な症状を取り除く。 2 骨 …
続きを読む
-
整体における骨格矯正
10月12日(日)に、当院で勉強会が行われました。 テーマは、整体における骨格矯 …
続きを読む
-
痛みの原因-筋膜の歪み
-筋膜とは- 筋膜は、筋肉、臓器を覆う線維体で、筋膜自体は二重構造で出来ています …
続きを読む
- PREV
- 痛みの原因-筋膜の歪み
- NEXT
- ゴールデンウィークのお休みのお知らせ